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夜想曲

PlaceMに通う前に個展をやるなら夜をテーマにし、タイトルも夜想曲、またはノクターン的なものにしたいなって思ってた。通ってからその気持はとりあえず心の隅に置き、新規に色々撮り始めた。一年が経過する頃にはすでに個展を出来る枚数はあったのだけど、バランス的に昼と夜の枚数にばらつきがあり、少なかった夜の写真を意識して撮るようにした。そうすると心の何処かにあった夜を撮りたいっていう気持ちが写真に乗って、最終的な着地点が夜の写真展になりました。

夜想曲といえばショパンのノクターンなのですが、このnoctuneという言葉の中には夜という意味があります。カメラのレンズにはこの夜・nocを使ったものがいくつか有り、LEICAのNOCTILUXやNikonのNoct NikkorやVoigtlanderのNOKTONなど。どれもF値の小さい夜でも撮れるレンズなのです。

2年前、通う前の気持ち的にはショパンのノクターンやドビュッシーの月の光、エリックサティのジムノペディなどの寂しくも優しく、心が落ち着く感じでいて、そして静謐な夜をテーマにしたかった。でも撮り始めると夜ってそれだけじゃないって当たり前のことに気づくんですよね。もちろんそういうテーマでくくって撮れば良いんだけど、色々表現したくなって最終的に『夜の虫』という展示になりました。

ショパン ノクターン

ドビュッシー 月の光

エリック・サティ ジムノペディ

 

 

 

きれいはきたない、きたないはきれい。

シェイクスピアの戯曲マクベスの魔女のセリフで、正確?には

『きれいはきたない、きたないはきれい。闇と汚れの中を飛ぼう。』

こういうのって写真に通ずるなーって思うけど、

なんとなく自分でこじつけてるのかも。

でもそうであったら面白いしそういう心の余裕を持ちたい。

 

まだPlaceMに通う前だけど写真家・瀬戸正人氏(今後は瀬戸さんと書きます)の言葉に

「綺麗なものを撮った時点でマイナス30点だよ。そのものがいいのだから。」

ってのがあって、素人心にハッとする思いだったなー。

 

ステイトメント

ずいぶん前からPlaceMで個展をするために色々写真を撮ってたわけですが、

最後の最後まで苦戦したのがステイトメントです。

ステイトメントっつーのは簡単に言うと作品の制作意図や目的、制作過程やら説明って感じですかね。

ボクには人を殺したいほどの写真論も哲学も動機もなく、基本的に街撮りのスナップなので

当初からハッキリした目的意識もなく、気ままに赴くままに写真を撮ってました。

写真なんて撮るのも見るのも感性なんだからいちいち説明なんて意味ないでしょって思ってたけど、

それでも作品を見る上でキッカケの一つとしてやっぱり重要なんですよね。

かと言ってそれがポエムだったりやたら長文だったりすると、個人的にはゲンナリしちゃうんです。

だから端的に書けたらいいな〜、なんて思ってたけどやっぱり難しくて、

最終的に出来たのはなんか恥ずかしい作文みたいな感じになってしまいましたね。

賛否両論でしたけども、そのまんまニコンの公募に出して受かったので

最低限はクリアしてるんだろうな、と思いたいです。

ニコンに受かったからといってそれが免罪符って訳じゃないんだけど、

苦手としてたものが評価されたってのは自分としては嬉しいもんなんですよ。

 

あー、適当にブログ書くのは面白いかもなー

 

最初

1月に初個展を開いてから一ヶ月位経って作ったwebサイト。

その時の感想とか書かないとな〜って思っててはや数ヶ月。

7月に新宿ニコンサロンがあって、

9月にまたPlaceMで個展をやる。

だからそろそろ本当に何か書いておかないとなーっとは思うんだけども、

毎日更新するタイプのサイトじゃないから腰が重くてね。

最初が肝心ということでー

このサイトのブログはテキトーにつぶやき程度にサクサク更新しようと思う。

そんなのTwitterでいいじゃん、とは思うけど、

あれはあれで体力やら精神力使って面倒なのよね。

ストレスの大半って人間関係によるものが大きいからこんな俺でも疲れちゃう。

嫌がる猫を抱いてワルツを踊って暮らしたいってよく思う。