夜想曲

PlaceMに通う前に個展をやるなら夜をテーマにし、タイトルも夜想曲、またはノクターン的なものにしたいなって思ってた。通ってからその気持はとりあえず心の隅に置き、新規に色々撮り始めた。一年が経過する頃にはすでに個展を出来る枚数はあったのだけど、バランス的に昼と夜の枚数にばらつきがあり、少なかった夜の写真を意識して撮るようにした。そうすると心の何処かにあった夜を撮りたいっていう気持ちが写真に乗って、最終的な着地点が夜の写真展になりました。

夜想曲といえばショパンのノクターンなのですが、このnoctuneという言葉の中には夜という意味があります。カメラのレンズにはこの夜・nocを使ったものがいくつか有り、LEICAのNOCTILUXやNikonのNoct NikkorやVoigtlanderのNOKTONなど。どれもF値の小さい夜でも撮れるレンズなのです。

2年前、通う前の気持ち的にはショパンのノクターンやドビュッシーの月の光、エリックサティのジムノペディなどの寂しくも優しく、心が落ち着く感じでいて、そして静謐な夜をテーマにしたかった。でも撮り始めると夜ってそれだけじゃないって当たり前のことに気づくんですよね。もちろんそういうテーマでくくって撮れば良いんだけど、色々表現したくなって最終的に『夜の虫』という展示になりました。

ショパン ノクターン

ドビュッシー 月の光

エリック・サティ ジムノペディ

 

 

 


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